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会長あいさつ

平成31年度 全国保健師長会
会長 山野井 尚美 (やまのい ひさみ)
岡山県保健福祉部 健康推進課長(保健師)

全国保健師長会平成31年度事業のスタートにあたり、ごあいさつ申し上げます。

全国保健師長会は、昭和55年3月に発足し、昨年40周年を迎えました。

当時の設立趣意書には「保健師の機能を十分発揮して、地域住民の健康保持増進に寄与するため保健婦業務の指導的立場にある者が一丸となってその目的を達成する」と記されています。発足以来その精神は貫かれ、当時は512人であった会員は、平成30年8月現在、5,511人となり、活動も年々充実してまいりました。これもひとえに、会員の皆様の活動や、関係機関の方々の暖かいお力添えがあってのことと心から感謝申し上げます。

さて、わが国は、世界に類を見ない少子高齢・人口減少の時代に突入し、現役世代が減少する中で、社会保障制度を維持し、社会全体の生活と健康を衞っていくための舵取りが求められています。

このように、保健師を取り巻く社会情勢の大きな変化に伴い、保健師の役割や活動領域は拡大し、健康寿命の延伸、疾病構造の変化、地域コミュニティの希薄化の進行、地域格差・所得格差による健康格差の拡大、大規模自然災害の多発、新興・再興感染症など、多様な機関との有機的な連携や、組織横断的な取り組みが必要な健康課題が増えています。

さらに、子どもから高齢者まで、健康な方からケアの必要な方まで、住み慣れた地域で当たり前に暮らすことができるよう、地域共生社会の実現をめざした、地域包括ケアシステムを構築のため、専門職による多職種連携や地域住民との協働による、質の高い個別ケアを包含するまちづくりが求められています。

住民が自らの健康を獲得し、健全な生活を維持していくためには、その課題解決に向けた直接的支援と、環境や制度に働きかける間接的支援の両輪が求められます。私たち保健師は、個人、家族、地域に働きかけながら、個別や地域の課題を解決し社会システムを整える活動を行ってきました。健康危機管理、虐待防止対策、自殺予防対策、生活習慣病対策、さらには地域包括ケアシステムの構築などの不確実性の高い課題にこそ、地域特性に応じた専門性の高い活動を展開する必要があります。

国民の健康課題や保健医療福祉施策がどのように変化しても、あらゆる世代や健康レベルの人々が、安心して健やかに暮らせるまちづくりをめざし、保健医療福祉や、産業、教育、法律分野などの多様な機関との連携を強化し、「地域に責任を持つ」公衆衛生看護活動を展開することが私たちの使命です。

その実現に向けて、全国保健師長会では、「未来を創造する公衆衛生看護活動の展開」―みる・つなぐ・動かす ~保健師の原点から住民とともに創る未来~― を活動テーマに、保健師活動の可視化及び質の向上への取り組みや情報発信への強化、災害保健活動の推進などに取り組んできました。

特に災害時保健活動では、近年、地震や台風の襲来、集中豪雨等による自然災害が全国各地で起きており、さまざまな活動体制等の課題が報告されています。これらを踏まえ、平成29・30年度事業として「災害時の保健活動の活動推進に関する研究」に取り組み、東日本大震災後に起きた各種災害における保健活動を検証し、平時から災害時のフェーズに応じた保健活動のあり方について検討を行ないました。今年度は、それらの結果を踏まえ、「災害時の保健活動マニュアル」として改訂するとともに、広く普及させ、災害時の保健活動をさらに推進していきたいと考えています。

また全国保健師長会は、全国の自治体の保健師のリーダーで結成された組織です。この強みを活かした組織力は、これからの公衆衛生看護活動に影響力を持ち、会が果たす役割は大きく、その責任は重いと受け止めています。今後はさらに会員の拡大を図り、会員同士のつながりを強化し活動体制の充実強化を目指してまいります。

最後に、40周年という重要な節目が過ぎ、歴代会長や先輩保健師の方々が築いてこられた本会の活動を継承するとともに、次の50周年に向けさらなる発展を目指し、引き続き、公衆衛生看護活動の使命を、会員の皆様一人ひとりと確認・共有し、次世代を担う保健師の成長を支援しながら、次世代を担う保健師の成長を支援しながら、保健師活動の伝承に努めてまいります。

今後とも、皆様からのご指導、ご助言を頂きながら、多くの関係機関・団体の皆様と連携を図りながら、「みる・つなぐ・動かす」組織運営を自ら実践し、保健師活動の発展に尽力してまいりますので、どうか、よろしくお願い申し上げます。

 

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