HOME > 全国保健師長会とは (ごあいさつ)

全国保健師長会とは

ごあいさつ



会長写真

令和5年度(2023)全国保健師長会
会長 松本珠実

 平素より全国保健師長会の活動にご協力賜りましてありがとうございます。

  令和5年度は各種保健医療福祉計画の策定年となっており、新たな地域保健対策の推進に関する基本的な指針の一部改正、改正精神保健福祉法の施行、こども家庭庁の新設などを踏まえて、保健師の活動は先を見据えつつも着実な成果が求められる年となります。

 人口減少社会において、孤立・孤独、様々な地域ケアシステムの構築や女性や高齢者に拡大する労働者の健康づくりなど、新たな健康課題が生じています。
これらの課題に対して、行政保健師は、新型コロナウイルス感染症対策で築いた医療・介護・福祉・教育などの関係機関とのネットワークや、都道府県・保健所・市町村間の重層的な役割分担と協働を活かしながら、対峙していくことが重要だと考えます。

 また、職場において、中堅期が減少し新任期割合が増える状況下で、健康危機管理にも対応できる人材育成が求められており、統括的役割を担う保健師やリーダーとしては、更なるリーダーシップとマネジメント力の発揮に向けた力量形成が不可欠です。
 今年度、全国保健師長会では、活動方針のテーマを、「変わりゆく地域の健康課題に対峙する公衆衛生看護活動の展開」とし、「誰ひとり取り残されない」保健師活動の転換期を仲間とともに乗り越えるといたしました。会員の皆様とともに、時代の要請に応える保健師活動を追及し、効果的な保健師の人材育成とそれを支える体制の強化、健康格差の解消を目指した保健師活動の推進、新たな手法による保健師活動の横展開などを図って参りますので、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。



副会長写真

副会長 西本美和

 昨年の総会において、副会長に再選していただき、ありがとうございます。

  この3年あまり、全国保健師長会の活動も思うように進めることが出来ない時期もありましたが、新型コロナウイルス感染症も5類見直しの方向性が示され、ここから新たなステージとして活動を進めていかなければと身の引き締まる思いです。

  令和5年度全国保健師長会の活動テーマは、「変わりゆく地域の健康課題に対峙する公衆衛生看護活動の展開~「誰ひとり取り残されない」保健師活動の転換期を仲間とともに乗り越える~」です。全国保健師長会では、昨年夏にコロナ対応をテーマにオンラインワールド・カフェを開催しました。参加者から、「同じ立場の保健師と話が出来てよかった。」「保健師同士で話ができて癒された。」といった感想をいただきました。

  今年度も、統括やリーダー保健師のつながりを作り、保健師がその役割を存分に発揮できるよう努力して参りますので、どうぞ会員のみなさまのお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



副会長写真

副会長 河西あかね

 新型コロナウイルス感染症への対応ではこの3年間、全国の保健師が国民の健康と命を守るために、公衆衛生看護を基盤とした保健師の専門性を駆使し、総力をあげて取組んできました。心から感謝申し上げます。

 国において、感染症法上の類型の変更方針が示されましたが、これまで誰も経験したことのない「災害」といえる緊張状態の中で、この3年間働き続けてきたということを、私たち保健師自身も今一度自覚し、自身や周囲の職員の心身の不調に耳を傾け、メンタルヘルスケア対策に取組む必要があると感じています。

  この感染症の流行の影で、生活基盤の脆弱性や人々の孤立による、健康格差の拡大や精神保健、差別意識の拡がり等の課題も浮き彫りになりました。保健師としては、引き続き、人権を尊重し、人々や関係機関との信頼関係を築きながら、自ら納得して予防的な行動が取れるよう支援していくことが重要であると思います。

  私たち行政に働く保健師の役割は、所属部署の方針を踏まえながら公衆衛生看護活動を実践し、住民や関係機関とともに健康なまちづくりを推進していくことであり、これは今回の健康危機管理においても共通するということを経験しました。

  一方で、昨年度の地域保健推進事業で市町村部会が中心に取組んだ、全国1,788自治体の人事部門担当者、統括保健師、新期採用保健師を対象とした実態調査で、新規採用保健師の満足度に着目して分析した結果、プリセプターの配置や振り返り面談などの組織的な人材育成体制の構築状況と、ひとり一人の保健師に寄り添い承認する職場風土が有意に関連することが明らかになりました。合わせて、小規模自治体では大規模自治体に比べ、きめ細やかな人材育成に取り組んでいるもののその課題は大きく、都道府県や県型保健所等の一層の支援が必要であるという結果となりました。

  こういったこれまでの保健師に係る調査結果等を踏まえ、全国の自治体保健師が今後の公衆衛生看護活動や人材育成の取組を着実に推進できる様、そして保健師として誇りを持ち、生き生きと活動できる様、副会長として引き続き力を尽くしていきたいと思います。

  ご指導の程どうぞよろしくお願いします。



副会長写真

副会長 前田香

 日頃から、全国保健師長会にご理解とご協力をいただいております会員の皆さま、関係者の皆さまに感謝申し上げます。

 千年に一度の大震災、そして、百年に一度のパンデミック、保健師はどんな時も住民に身近な存在として活動し、より多くの国民の皆さまに知られるようになりました。しかし、それらの活動が注目される一方、従来、そしてパンデミック時も行ってきた公衆衛生看護活動が見え難くなっています。

  今後は、活動の見える化を図りながら、コロナ禍で深刻化した健康問題への対応のほか、健康危機対応に必要な体制強化に向けた取組を着実に推進する必要があります。困難な時こそ横のつながりを太くし、互いに学び、知恵を出し合いながら乗り越えていかなければならないと思います。

  昨年度、本会の調査研究事業で実施した「保健師同士で語り合うワールドカフェ」において、「こういった場に参加する気持ちになれずにいる方、まだまだ言葉にできない方もいらっしゃる。」というお話がありました。そのような状態にある保健師がいることも念頭に置きながら、現場の保健師が抱える課題や思いに耳を傾け、保健師が生き生きと活動できるよう尽力したいと考えております。

 今後とも、ご指導、ご協力をいただきますよう、どうぞよろしくお願いします。

全国保健師長会事務局

所在地 : 〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目29番8号公衛ビル5F 
財団法人日本公衆衛生協会
TEL:03-3352-4281 / FAX : 03-3352-4605 / Email:info-phn@jpha.or.jp


ページのトップへ戻る