全国保健師長会

東日本大震災における 保健師活動報告書

平成28年5月全国保健師長会宮城県支部



巻頭言  ~東日本大震災における保健師活動報告書に寄せて~

宮城支部報告書

平成23年3月11日に発生した東日本大震災から今年で丸5年が経過しました。死者・行方不明者11、788人、建築物の全壊・半壊が238、128戸(平成28年3月現在)という甚大な被害を与えた未曾有の大震災でした。これまでに経験したことのない巨大津波で役場や保健所等の行政機関も被害を受けたところがあり、活動拠点を失いました。発災直後は最大32万人を超える避難者の方々がおり、保健活動についても非常に困難な状況がありました。

そのような中、市町村及び県保健師は、これまでの災害時の活動の経験や日々の保健活動の経験を元に、全国の多くの皆様から支援をいただきながら、発災直後から被災者の生命と健康を守る活動を行って来ました。このような保健師の活動は、被災者支援のみならず公衆衛生活動へとつながり、改めて保健活動の重要性がクローズアップされ、保健師への期待が高まりました。

震災から3年が経過した平成26年3月の理事会で平成26年度事業計画を立てるに当たり、沿岸部の市町においては、自宅再建等で仮設住宅から移転し、新たな地域での生活や災害公営住宅の建設の本格化等により、コミュニティの再構築や中長期的な保健活動の取組が求められている。しかし、一方では震災の記憶が風化しつつあるのではないかという意見が出ました。

そこで、震災直後から保健師がどのように保健活動を行って来たのか、保健師の退職や異動等、年月を経ることで活動の体験が薄れていくことがないよう、東日本大震災における県内の保健師活動の記録等を収集し、県内外の保健師等に継承するため報告書を作成することにしました。平成26年度・平成27年度の2年間をかけて、完成しました。この報告書は、今後の自然災害発生時の保健活動の一助として、使っていただくとともに、平時の保健活動の重要性を再認識できる貴重なものです。

自然災害や疾病構造の変化など新たな健康課題も増えており、健康危機管理への対応や虐待防止対策、自殺予防対策、生活習慣病対策、さらには地域包括ケアシステムの構築など、保健師には、地域特性に応じた専門性の高い活動が求められております。今後も研鑽を積み、自治体で働く保健師のリーダーとしての組織力とネットワークを生かしながら保健活動を行っていきたいと思います。

平成28年3月
全国保健師長会宮城県支部長 岡本咲子


フェーズ: 0~2

1.東日本大震災における保健活動について(969KB)
仙台市若林区保健福祉センター 豊福明子
シンポジウム「支援者が語るー被災地の女性たち」
平成23年 10月
2.大災害時の保健活動について(584KB)
七ヶ浜町 鈴木恵子
全国保健活動研究集会
平成24年 1月22日
3.地域看護管理者としてどうありたいか~東日本大震災の経験を通して~(242KB)
登米市 佐々木秀美
宮城県看護協会ミニシンポジウム
平成23年 8月20日
4.「いま、市町村保健師に求められること」~被災者受け入れ保健師の立場から~(1.3MB)
登米市 島陰いと
全国市町村保健活動ファーラム
平成23年 12月2日
5.被災地の保健活動 牡鹿総合支所での取り組みから(3.7MB)
石巻市 遠藤照美
東日本大震災における公衆衛生の復興活動に関する国際シンポジウム
平成25年 3月7日
6.雄勝地区の医療支援活動について 石巻合同救護チームとの連携(4.5MB)
石巻市 門間千詠子
日本赤十字社福井県支部管内赤十字職員研修会
平成24年 2月25日
7.在宅におけるネットワークと資源の活用(4.5MB)
気仙沼市 三浦京子
平成24年度災害看護支援機構セミナー
平成24年 7月22日
8.災害看護の伝承 被災地看護職の復興への取り組み 
~あの日から~
(5.6MB)
気仙沼市 三浦京子
日赤看護学会セミナー(H24年度)
平成25年 2月16日

フェーズ: 0~3

9.宮城県石巻地域被災者支援活動について(2.3MB)
東部保健福祉事務所 高橋みね
平成25年度日本看護協会学術集会地域看護
平成25年11月15日
10.東日本大震災から学ぶ保健活動のあり方 被災県・市からの報告-仙台市-(821KB)
仙台市健康福祉局 佐藤和代
平成23年度保健師中央会議
平成23年10月
11.仙台市宮城野区における災害保健活動-被災者の健康課題のまとめ-(2.8MB)
仙台市宮城野区保健福祉センター 齋藤仁子、千葉由美子
平成23年度 宮城県保健師連絡協議会業務交流会
平成24年2月
12.東日本大震災における保健活動~津波被災地域の保健活動を振り返る~(969KB)
仙台市若林区保健福祉センター 及川艶子
保健師ジャーナル掲載
平成24年12月
13.東日本大震災における多賀城市保健活動について(723KB)
別紙:東日本大震災の概要及び被災状況(94KB)
多賀城市 伊藤美栄子
公衆衛生情報みやぎ
平成25年2月
14.「東日本大震災時の福祉避難所の実際」~石巻市の実践から~(8.1MB)
石巻市 高橋由美
福祉避難所に関する研修会(姫路市主催)
平成24年8月19日
15.東日本大震災での保健活動~石巻市北上地区からの報告~(4.7MB)
石巻市 佐藤好美
香川県坂出市立病院 院内研究発表会
平成25年11月30日
16.「東日本大震災の教訓」地域での母子保健活動を振り返って(2.2MB)
女川町 佐藤由理
日本周産期新生児医学会学術集会(平成24年度)
平成24年7月10日
17.「人が人を支えるということ」~対象者との関係形成・代償としての傷つき~(771KB)
気仙沼市 三浦京子
成育医療センターワークショップ 対人援助職向けスキルアップセミナーシンポジウム(H26年度)
平成26年12月6日
18.災害時における在宅看護 東日本大震災の現場から(555KB)
気仙沼市 村上悦子
医学書員 看護教育
平成26年7月25日
19.地元関係者からの報告②(271KB)
気仙沼市 村上悦子
 
平成27年3月
20.東日本大震災被災地の保健活動 気仙沼市唐桑地域の活動報告~発災から半年間の活動を中心に~(2.1MB)
気仙沼市(みやぎ心のケアセンター気仙沼地域センター) 鈴木妙子
東京文京区東日本大震災区民シンポジウム ※気仙沼市から提供
平成25年2月15日
21.被災自治体保健師の立場から(1.7MB)
南三陸町 髙橋晶子
ふみしめて七十年 老人保健法施行後約30年激動の時代を支えた保健師活動の足跡 一般財団法人 日本公衆衛生協会 
平成23年11月18日発表 平成25年2月発行
22.東日本大震災後の内陸地域における保健師活動の分析-宮城県大崎市の保健活動の振り返りを通して-(1.4MB)
宮城大学 安齋由貴子、桂晶子、渋谷衣都、渡邊志乃
第1回日本公衆衛生看護学会学術集会講演集
平成25年1月14日

フェーズ: 0~4

23.東日本大震災発生後の保健活動(586KB)
仙台保健福祉事務所岩沼支所 井上三千代
 
24.被災保健所の災害保健活動~統括保健師の立場から~(6.7MB)
気仙沼保健所 阪本喜恵子
兵庫県こころのケアセンター連続セミナー(東日本大震災の学び)
平成25年2月28日
25.仙台市における災害時保健活動(東日本大震災における被災者への保健活動集約集H23.3.11~H24.3.31)(8.1MB)
仙台市
仙台市健康福祉局健康増進課まとめ(全国21自治体に送付)
平成24年9月
26.震災後の地域母子保健の取り組みについて~塩竈市における取り組み~(2.9MB)
塩竈市 須藤瞳
平成23年度母子保健福祉研修(実践研修)
平成24年2月27日

フェーズ: 0~4

27.東日本大震災に伴う保健活動について(3.9MB)
山元町 渋谷美智子
 
28.東日本大震災からの教訓「市の保健師としての災害時の活動の振り返りと今後の活動」(2.7MB)
大崎市 大谷みち子
平成24年度日本地域看護学会理事会セミナー
平成24年6月23日
29.東日本大震災 ~大崎市の保健師の取り組み~(1.8MB)
大崎市 鈴木優子
平成24年度北部保健福祉事務所主催保健師専門技術研修
平成24年12月27日
30.東日本大震災における大崎市保健師の活動(2.4MB)
大崎市 氏家玉枝
日本災害看護学会第15回年次大会(平成25年度)
平成25年8月22日
31.女川町における震災前後の健康課題(3.2MB)
女川町 佐藤由理
第35回日本高血圧学会総会シンポジウム(平成24年度)
平成24年9月21日
32.東日本大震災後の“こころの健康”を支える環境づくり(3.5MB)
女川町 佐藤由理
日本精神衛生学会第29回大会(平成25年度)
平成25年9月20日
33.「東日本大震災の教訓から学ぶ平常時の保健活動」~大震災に備えて~(1.7MB)
南三陸町 髙橋晶子
平成24年度中国・四国ブロック保健師等研修会
平成24年9月6日

フェーズ: 0~5-1

34.災害時の地域保健活動の実際~東日本大震災を経験して~(2.7MB)
石巻市 高橋由美
平成26年度インターネット配信研修 災害医療と看護[基礎編](日本看護協会主催)
平成24年7月11日
35.「地域を基盤とした保健活動を考える」(2.7MB)
南三陸町 髙橋晶子
平成25年度中国・四国ブロック保健師等研修会
平成25年9月5日

フェーズ: 1~3

36.災害時における保健所保健師の市町村支援-県と市をつなぐ保健所保健師の活動-(1.5KB)
気仙沼保健所 只野里子
第70回日本公衆衛生学会総会(特別プログラム公衆衛生行政フォーラム 大災害における保健師による公衆衛生活動)
平成23年10月20日
37.石巻市雄勝総合支所における震災後の保健活動(746KB)
石巻市 門間千詠子
東日本大震災の被災市町村における公衆衛生の復興活動に関するワークショップ
平成24年9月28日

フェーズ: 1~4

38.復興に向けた保健所の支援の実践と課題(1.6MB)
東部保健福祉事務所 岩瀬美津枝
公衆衛生情報みやぎ4月号(No444)
平成27年4月
39.その時、そして、今-石巻市心のケア活動の報告-(2.3MB)
石巻市 沓沢はつ子
第43回(平成24年度)日本看護学会学術集会(精神看護)
平成24年7月19日
40.災害時の活動から見えた平時からの地域保健活動について(2.4MB)
石巻市 沓沢はつ子
平成26年度全国保健師長研修会実践報告
平成26年11月20日

フェーズ: 2~4

41.県保健所と市町保健師の協働による被災者支援(1.4MB)
気仙沼保健所 只野里子
兵庫県こころのケアセンター連続セミナー(東日本大震災の学び)
平成25年2月28日

フェーズ: 3

42.女川町乳幼児健診再開への支援(7.3MB)
東部保健福祉事務所 宮川暁子
群馬県小児保健会総会並びに研究集会(H23年度)
平成23年8月25日
43.ふるさと別交流会の効果検証 ~青葉区被災者健康支援事業を通して~(536KB)
仙台市青葉区保健福祉センター家庭健康課 伊藤ひな子、玉手明美、太田亜紀、嶋田純子、亀掛川ひとみ、庄子ひとみ、佐藤明子、酒井淑子
平成24年度 仙台市地域保健福祉研究業績発表会
平成25年1月
44.松島町における東日本大震災活動報告(424KB)
松島町
医師会報告
平成23年9月

フェーズ: 3~4

45.災害時の保健活動を考える~都市部被災者支援から見えてきたもの~(1.6MB)
仙台市太白区保健福祉センター 木村ミカナ
 
46.「震災からの時間を振り返る-宮城からの報告-」・・市町村保健師の立場から・・(2.0MB)
名取市 荒川恵子
第56回病院・地域精神医学会総会 (平成25年度)
平成25年10月13日

フェーズ: 4

47.東日本大震災被災地からの報告(1.8MB)
東部保健福祉事務所 平山史子
宮城県看護協会主催「管理期保健師研修会」
平成24年 8月
48.災害時の派遣保健師の活動を考える(3.7MB)
東部保健福祉事務所 平山史子
平成24年度東京都「災害保険活動研修会」
平成25年 1月
49.災害時の保健活動における保健師の役割について~自治法派遣保健師を受け入れて~(1.1MB)
東部保健福祉事務所 平山史子
平成24年度宮城県保健福祉部業務研究等報告会
平成25年 2月
50.被災地の親子に寄り添って-震災から3年目、浸水地域での子育て支援の取り組み-(875KB)
仙台市宮城野区保健福祉センター家庭健康課 河野理和子、小笠原江理、百々文香、高橋雅子、庄子俊江、鈴木由美
平成25年度 仙台市地域保健福祉研究業績発表会
平成26年 2月
51.東日本大震災における松島町の被災状況及び保健活動について(215KB)
松島町
東日本大震災の被災市町村における公衆衛生の復興活動に関するワークショップ
平成24年 9月28日

フェーズ: 4

52.震災から3年 石巻市北上地区での保健活動を通して(2.3MB)
石巻市 佐藤好美
日本公衆衛生学会 東日本大震災後3年目の復興活動の共有
平成26年 3月16日
53.震災後の地域保健活動 ソーシャルキャピタルの醸成を目指して(1.5MB)
気仙沼市 鈴木由佳理
公衆衛生学会
平成26年 3月16日
54.発達障害を持つ子どもを地域で支えるネットワーク(1.0MB)
気仙沼市 鈴木由佳理
小児神経学会
平成26年 5月29日
55.震災後の地域精神保健活動を振り返る(2.2MB)
気仙沼市 鈴木由佳理
災害看護学会
平成26年 8月30日

フェーズ: 4~5

56.「恒久的な住まいの確保に向けた支援事業」と保健活動について~若林区モデル事業の実際と健康課題~(699KB)
仙台市若林区保健福祉センター 佐藤和代
平成24年度 宮城県保健師連絡協議会業務交流会
平成25年 2月
57.被災者支援事業「泉集いの会」を実施して(454KB)
仙台市泉区保健福祉センター家庭健康課 岡本葉子、木村慶子、木村恵美、景山佳織、菊池厚子、及川艶子
平成24年度 仙台市地域保健福祉研究業績発表会
平成26年 2月

フェーズ: `5-1

58.被災地(東部保健福祉事務所管内)の現状(2.0MB)
東部保健福祉事務所 砂金理佳
宮城大学大学院看護学研究科老年健康看護援助論Ⅱ
平成27年 1月8日

フェーズ: -

59.宮城県災害時公衆衛生ガイドラインの概要(3.0MB)
保健福祉総務課 簗場玲子
災害時保健医療福祉活動研究会
平成25年 5月31日


フェーズについて(分類・ 時期)

※大規模災害における保健師の活動マニュアル(日本公衆衛生協会・全国保健師長会作成)による分類

  • フェーズ0
    初動体制の確立(概ね災害発生後24時間以内)
  • フェーズ1
    緊急対策期-生命・安全の確保(概ね災害発生後72時間以内)
  • フェーズ2
    応急対策期-生活の安定(避難所対策が中心の期間)
  • フェーズ3
    応急対策期-生活の安定(避難所から概ね仮設住宅入居までの期間)
  • フェーズ4
    復旧・復興対策期-人生の再建・地域の再建(仮設住宅対策や新しいコミュニティづくりが中心の期間)
  • フェーズ5-1
    復興支援期・前期-コミュニティの再構築と地域との融合(復興住宅に移行するまでに期間)
  • フェーズ5-2
    復興支援期・後期-新たなまちづくり